ごぼう茶 作り方と保存方法

ごぼうの様々な成分

 

 

ごぼうには、セルロースやヘミセルロース、リグニンといった食物繊維が含まれています。食物繊維の働きとしては、整腸作用や便秘の予防、大腸の痙攣、痔、大腸がん、静脈瘤などの予防に効果があります。

 

特にリグニンには胆汁酸を吸着する作用があり、血中のコレステロールを抑制する働きがあります。また腸内の善玉菌を増やす作用も高いことが分かっています。

 

また、ゴボウには、サポニンやタンニン、クロロゲン酸といったポリフェノールが多く含まれています。タンニンには抗菌、消炎作用があったことから、まだ抗生物質が無かった時代には、消炎剤として使用されていたという経緯があります。

 

サポニンやクロロゲン酸は抗酸化力が強く、血液をサラサラにして生活習慣病を予防する働きがあり、その他にも美白効果や抗がん作用が期待されています。

 

イヌリンは天然オリゴ糖の一種ですが、難消化性の糖質であるためにブドウ糖の生成を抑える働きがあり、血糖値の上昇を抑えたり、ダイエット効果を発揮したりします。

 

そして、腸内環境の改善を促進したり、腎臓の働きを高める作用もあることから、ごぼうは利尿剤としても使用されてきたわけです。

 

また、ごぼうの種である牛蒡子は、漢方薬・生薬として販売されており、解熱や解毒、去痰薬として利用されています。特に最近の研究では、膵臓がんの抑制作用があることも分かってきています。